
騒音のある職場で長年就労することによる難聴で、勤続年数が長いほど難聴の程度は悪化します。
騒音のある職場での就労により、内耳の蝸牛神経が障害されることによります。
例えば造船所、印刷工場、建築関係、音楽関係、パチンコ店など。
高音障害から始まるため、初期には難聴は自覚することはありません。
耳鳴りだけが気になることがあります。
難聴が進行してくると、聞き返したり電話の応答がしにくくなってきます。
難聴は両側同じ程度で、進行性です。
耳鼻咽喉科で純音聴力検査や語音明瞭度検査を行い、難聴の程度を調べます。
典型例では4000Hzが谷型に低下しますが、進行すると全体的に悪化します。
職業性難聴と診断するためには、騒音下での長年の就労歴が必要です。
残念ながら進行した難聴には治療方法がありません。
時に、循環改善剤やビタミン剤などが用いられます。
騒音発生を防ぐような職場環境作りが重要です。
騒音に適した耳栓やイヤーマフを使用して、騒音を防ぐことが重要です。
当院は、耳鼻科学会認定騒音性難聴担当医、日本医師会認定産業医です。
騒音のある職場で永年働いていると、聞こえが悪くなることがあり、耳鳴りも伴ってきます。
このような場合に、一定の条件を満たせば労災として給付金を受け取ることができます。詳しくは診察時にご相談ください。